慶応大学などのグループは、事故などで脊髄を損傷して体が動かせず感覚もなくなった患者にiPS細胞から作った神経のもとになる細胞を移植する臨床研究を行った結果、4人のうち2人に運動機能の改善が見られたと発表しました。グループはiPS細胞を使った脊髄損傷の治療で症状の改善が見られた世界初のケースだとしています。 慶応大学などの研究グループは、事故などで脊髄を損傷して体が動かせず、感覚もなくなった4人の患者に、iPS細胞から作った神経のもとになる細胞200万個を移植し、手術から1年たった時点で運動機能を評価する臨床研究を行いました。 このうち不慮の事故で脊髄を損傷した高齢の男性は、支えなしで立つことができる状態になり、歩く練習を始めているということです。 男性の運動機能のスコアは5段階のうち最も低い「A」から3段階改善して「D」と評価されました。 また、残り3人のうち1人はスコアが2段階改善して「
