2025年1月15日、『いい音がする文章』(高橋久美子・著)という本を出しました。2ヶ月強が経ち、ありがたいことに2度の重版が決まり、集まる感想の一つひとつをゆっくり味わうように拝読しています。 10年、20年、もっともっと、自分よりも永く生きる本になることを目指して、イベントをしたり記事を出したり書店員と話したり取材を受けたりラジオに出たりと今日もPRに動いています。 今回は、何か宣伝をしようというのではありません。この本は、わたしにとって生涯忘れることのない本になることが確定していて、時折、溢れ出てくる喜びと切なさの入り混じる独特の感慨が抑えられなくなります。 だから、誰にも関係のない話ですが、わたしがどんな思いで、どんな経緯でこの本を作って、どれくらい大切な本なのか、この独特の感覚の出所がどこにあるのかを自分自身に知らしめてこの先何度も確認するために、書き残しておこうと思います。 チ
