賢いエスカルゴが創造した調和は、捕食者の赤いドラゴンではなく、 賢いエスカルゴ内部からの改革者によって乱された。 すなわち、ちょっとだけ余分に黒いうんこをする新種の誕生である。 この腹黒いエスカルゴは耐暑性をもっていて、余分に黒いうんこで環境温度を最適のものより高くすることで、 相対的に暑さに弱い賢いエスカルゴたちを駆逐した。 時を同じくして北の陸地では余分に白いうんこをする酷薄なエスカルゴが誕生していた。 彼らはもちろん耐寒性をもっていて、我慢大会で同種を打ち破った。 こうして似通った生存戦略で分布を広げた二種類のエスカルゴはついに温帯で激突した。 腹黒いエスカルゴが黒いうんこをひれば、酷薄なエスカルゴは白いうんこをひる。 汚いスプラトゥーンのオセロで、両者は互いに消耗しきり、 僻地にしぶとく生き残っていた雑魚ナメクジが体色を灰色に固定して漁夫の利をえた。 殻のない彼らが増えれば手のひら
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